アメリカンコーヒーって薄めるもの?
珈琲豆専門家ワッキーこと立脇潤です
先日、アメリカンコーヒーの話になったときにちょっとあやふやな感じにしか答えられなかったので、ちょっと調べてみました(^^;
日本で一般的に思われているのが、コーヒーを薄くして飲みやすくしたのがアメリカンコーヒー。
これは日本では間違っていないけど、アメリカでは通用しないようです。
昭和のあるときに(ざっくりやなあ)、コーヒー豆の最大の産出国のブラジルが気候不順で不作で豆の値段が高騰。そこで日本の喫茶店などで普通のコーヒーを薄めてアメリカンというので提供したのが始まりだそうです。
なので、アメリカでアメリカンコーヒーは通用しませ〜ん。
基本的には中煎りの中でも浅めに焙煎したコーヒーで、苦味よりも酸味を強く感じるコーヒーをいいます。
歴史的に、アメリカでは紅茶が一般的に飲まれていて、1773年の「ボストン茶箱事件」で紅茶の輸入が途絶えます。
紅茶代わりに広まったのが始まり。
広まった場所がアメリカの西部からで、そこの水の質が硬めなので、普通に淹れても苦くはいるし美味しくないので、焙煎を浅めにしたものが広まったということなんですね。
アメリカの東部だったら、水が軟水に近くなるそうなので、そちらから広まったらこんな味わいのアメリカンコーヒーにならなかったでしょうね〜。
僕も以前、秩父の方で珈琲を淹れたことがあるのですが、そこでいれるとどうやっても苦くなる。水は美味しいんですよ。でも、硬度が高かったので、狙った味わいにならなかったんです。
住んでる場所のお水によって同じやり方で淹れても違う味わいになります。
以前は美味しく珈琲を淹れられたんだけど、最近なんだか。。という方は、水の硬度をチェックしてみるのも一つですよ!
これが浅煎り、もう少しだけ深く焙煎した焙煎度合かな〜(^-^)